ご無沙汰しております。久しぶりのブログとなってしまいました。
8月末まで夏期講習、そして入試対策としていく中で自分のエネルギーが空っぽになってしまい、何を書いたらいいのかわからない状態になっておりました。
今は少しずつ回復してきているので再度、走り出そうと思っています。よろしくお願いします🙇
さて久しぶりのブログテーマは「定期テストとの向き合い方」についてです。
ぜひ保護者の皆様にお読みいただければと思います。
点数だけを見ていませんか?
テストが返ってくると、まず点数に目がいくのは自然なことです。
ただ、お子さんが答案を持って帰ってきたとき最初にかける言葉が点数への評価になっていないでしょうか。
「80点か、上出来だね」
「30点?どうしてこんな点数しか取れないの」
こうした声がけが悪いと言いたいわけではありません。
ただ、私は「点数は全てを語らない」と考えています。
以下の画像を見てください。

この人の数学の成績を見てどのように感じるでしょうか。
この子は「式と計算」と「図形の証明」の分野が得意だな。
「2次関数」が不得意だからそこの強化が必要だ!!
と考えた人も少なくないと思います。
しかしながらこのような状況だったらどうでしょう?
「式と計算」「図形の証明」の分野に試験時間の大半を費やし、2次関数に費やした時間が全くなかったとしたら。
このように点数だけでは見えてこないものがあるのです。
だからこそ当塾では点数が悪かっただけでは終わらせず、過程の反省や結果の振り返りなどをしていきます。
点数だけで評価され続けると
点数で一喜一憂される環境にいると、子どもたちは次のように感じるようになります。
・点数が悪いと自分には価値がないと思ってしまう
・叱られないために、点数を隠したり嘘をついたりする
・勉強が「自分のため」ではなく「怒られないため」になる
・失敗を恐れて、難しい問題に挑戦しなくなる
テストは本来、自分の理解度を確認し、次に活かすためのものです。それが評価や叱責の道具になると、子どもたちはテストそのものを避けたくなってしまいます。
テストで1番価値があるのは、実は返却されたあとの時間です。
ご家庭では、次のようなことを意識してみてください。
1、まず頑張りを認める
点数に触れる前に、「テスト勉強、頑張ってたね」「お疲れ様!」と労わってあげてください。
結果がどうであれ、取り組んだのは事実です。
あるあるなのは「保護者の目線から見て、お子さんが頑張っていないと感じること」です。
このことについてはよく相談を受けますが、保護者の方の気持ちは痛いほどわかります。
しかしながら大抵の場合「保護者様の頑張っている度合いとお子さんが頑張っている度合いは違うことが多い」です。
このことについてはいくら自分の子どもだとは言え、別人格であり子ども自身の人生であることを理解して欲しいです。ここを理解せず受験期に突入した場合、100%お子さんと衝突します。なのでまずはお子さんの頑張ったを認めてあげて欲しいと思います。
2、「どこができて、どこができなかった?」と聞く
点数ではなく、中身に目を向けます。ここが1番大切なポイントです。
テストの点数は、いくつかの単元や問題の結果を足し合わせた数字に過ぎません。
同じ点数でも、「全体的に少しずつ取れた子」もいれば「得意な単元は満点で、苦手な単元は全く手がつかなかった子」もいます。
数字だけ見ていると、この違いは見えてきません。
大切なのは、「できたところ」と「できなかったところ」を分けて見ることです。
全体として点数が低くても、その中に必ず「ちゃんとできている部分」があります。
逆に高得点でも、「たまたま取れただけで、実は理解があやふやな部分」が隠れていることもあります。
ここで「どうしてこんな点数なの」と聞いても、お子さんは答えることができません。
責められていると感じて口を閉ざしてしまうこともあります。代わりに次のように聞いてみてください。
・「どこの問題が1番手応えがあった?」
・「この問題は、どう考えて解いたの?」
・「次のテストまでに、どこから直したい?」
コツは「できたところ」から聞くことです。得意な部分を先に話すことで、お子さんの気持ちがほぐれ、苦手な部分も素直に話しやすくなります。
また自分の言葉で説明する中で本人が
「ここは分かっているつもりだったけど、実は曖昧だった」と気づくこともあります。
保護者の方が全てを理解する必要はないと思います。むしろ、教えてもらうつもりで聞くくらいがちょうどいいです。
こうして「できたところ」と「できなかったところ」がはっきりすると次の勉強で何をすればいいのかが具体的になります。点数をただ眺めているだけでは得られない、大きな収穫です。
3. 間違いは宝物と捉える
間違えた問題は、お子さんが次に伸びる場所を教えてくれる貴重な情報です。ただし、「間違えた」という事実だけでは、まだ宝物にはなりません。間違えた「理由」を分けて考えることで、はじめて宝物になります。
間違いの原因は、大きく分けて次の3つです。

同じ「不正解」でも、原因によって対策はまったく違います。知識不足なら暗記、理解不足なら基本問題からやり直し、ケアレスミスなら見直しの習慣づくりです。原因を分けずに「とにかくもっと勉強しなさい」と言っても、お子さんは何をすればよいか分かりません。
Aさんの「2次関数」が0点だったのも、原因が理解不足なのか、単元そのものを勉強していなかったのか、試験時間が足りなかったのかで、取るべき対策は変わります。「15点だった図形の証明」も、あと5点を取るには何が足りなかったのかを見るだけで、具体的な課題が見えてきます。
ご家庭では、間違えた問題の横に「なぜ間違えたか」を一言で書き込む習慣をつけてみてください。「公式を忘れた」「符号を写し間違えた」といった一言で十分です。これを続けると、お子さん自身が自分の弱点に気づけるようになります。
点数が悪かったときこそ、親の出番
お子さんが低い点数を持って帰ってきたとき、一番落ち込んでいるのは、実は本人です。そこで追い打ちをかけるのではなく、「一緒に考えようか」と寄り添ってもらえると、子どもは安心して失敗と向き合えます。
「失敗しても大丈夫」と思える環境があってこそ、子どもたちは次の挑戦に踏み出せます。定期テストは年に何度もあります。1回の結果で、お子さんの能力や将来が決まるわけではありません。
おわりに
もちろん、点数にまったく意味がないと言っているわけではありません。目標を持って点数を上げようと努力することは、素晴らしいことです。
ただ、点数はお子さんの成長の一部を切り取ったものにすぎません。努力の過程、気づき、悔しさ、次への意欲。そうした数字に表れない部分にも、ぜひ目を向けてあげてください。
「点数は全てを語らない」。次のテストが返ってきたとき、この言葉を思い出していただけたら嬉しいです。


コメント